昨日、彼女がさとうみつろうさんのオンラインライブを見ていたのですが、
そこでぼんやり聞き取れて、今日になっても頭に残っている一つのフレーズ。
例えば、息子さんを亡くすという悲しい事故の当事者になってしまったお母様。
例えば、3000万円とするサラブレッドに逃げられてしまった馬主さん。
『その悲しい出来事が、良いことに繋がっていないと言い切ることなどできるものか。』
(原文はちょっと違ったかもしれません・・)
人は、悲しみに暮れるとき、その出来事が起きなければ良かったと、悲しく悔しく、悔やみ続けるもの。
だけど、その悲しい出来事は、いつかの良いこと、いつかの幸せに繋がっているかもしれない。
それを信じて前に進むことが、今その状況に置かれてできる唯一のことだろう、と。
ちょっと現実的な話をすれば、今まさに悲しみの当事者にいる人に対して、この話をするのは良くないとは思います。
でも、心の中で相手を応援する時に、悲しさに寄り添い、でも一緒に「良いこと」に繋げていこう。
そんな気持ちで応援することが、大事なんだと思う。
実際、僕も3年前(33歳~34歳あたり)に、長くお付き合いした方が自分と付き合う前から長く既婚者と不倫関係にあった、という最悪のシチュエーションに当たったことがあります。
その時、僕は正直な気持ちとして「無駄な時間だった」と思っていたし、周囲にもそうこぼしていました。
そんなときに上のように「この経験がいつか良かったと思えるはず」と言ってくれた人がいましたが、正直その時には「言われたくなかった」が本音。本当に、無駄な時間だったので。
でも、悔しいけど今は、あの時間は無駄ではなかったと、胸を張って言える。
もちろん、もっと近道することはできたと思うけどね。でも、あの痛い経験があったからこそ、今こうして大事なパートナーのことを、よほどのことが無い限り「許そう」と思える心の余裕ができました。
あの時の彼女のことは心底軽蔑してるけど、同時に感謝もしている。僕の人生に、貴重な経験を与えてくれた。
『その悲しい出来事が、良いことに繋がっていないと言い切ることなどできるものか。』
理論上は間違いなくて、(程度によるけど)だいたい間違いない。
だけど、これは自分自身への励ましとして取っておくことであって、
他人に言うことではない。
そのくらいの匙加減で、心に持っておきたいセリフでした。
おそらく、さとうみつろうさんも、当事者には言わないでしょう。たぶん。
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