最低賃金を1500円にするということ

お金の大事な話

こんにちは。MANUAHIMANこと「とも(@manuahiman)」です。

国政選挙が近くなると、必ず?といっていいほど話題になる

<<最低賃金を1500円にしよう!>>

っていう話。

算数をしよう。

あなたは、ある飲食店の経営者です。

昨日の売上は10万円で、アルバイト3人の人件費は3万円、人件費以外の経費は5万円でした。

1日の利益(≒あなたのお給料)はいくらですか?

答えはもちろん「2万円」ですね。

年収にもよりますが、諸々税金を引かれると1.6万円程度になるでしょう。

いま、アルバイトの時給は1000円ですが、これが1500円になったら、どうなるでしょう。

上記の人件費は4.5万円(厳密には違いますが)に跳ね上がり、あなたのお給料は5000円です。

アルバイトのみなさん、給料が上がって良かったですね!!

給料1.5倍。人生バラ色ですわ(適当)

経営者であるあなたのお給料を削って、大事な大事なアルバイトに1.5倍の給料を払う。

経営者って、神様みたいな心の持ち主なんですね。

最低賃金を1500円にするということ

小学生レベルの算数を、ちょっとした日常の経営に応用できる「普通の頭」の皆さんは、お分かりかと思いますが、

最低賃金を約1.5倍にしようとする施策は、経営的には

  • 人数を3分の2に減らして回す方法を考える
  • 賃金上昇分を価格に転嫁する

この2つの選択肢(又はそのMIX)を取るしかありません。

(いや、もしかしたら『俺の給与なんて良いから、バイトのおまいら持っていきなはれ・・』という神様仏様のような経営者の鑑もいらっしゃることとは思いますが・・・)

ところが、最低賃金1500円!を掲げる政党のうち、賃金上昇分を価格に転嫁するためにどうすれば良いのか?まで政策に含めてくれている政党はありますか?

(もちろん、夢物語ではなく地に足ついた内容で、ね。)

(それとも、まさか、、失業率を高めたいのでしょうか・・??)

僕は、最低賃金を1500円にする!と掲げる人が、その賃金上昇分を価格に転嫁する手段を提示しないなら、

そいつは算数のできないバカだ。関わってはいけない。

と思ってます(実際そうだし)

<<ものごとは、あらゆるバランスの上で決定されている>>

という、神羅万象の根本を理解していない人を、組織のトップに据えてはいけません。

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