久しぶりに、実家の父のもとに帰宅しました。
およそ2ヶ月ぶり。移動に半日かかる距離にしては、それなりの頻度で通っているつもりではあるのだけど、
独り暮らしの寂しい父にとっては、ずいぶん長く待つ時間だったようです。
そんな父にも、かつて独り暮らしをする母親(僕にとっての祖母)のもとへ帰省していた時代があり、
岐阜に住む父の家から、九州の実家までは車で12時間かかる「大移動」ゆえに、
帰省は「年に一度」のイベントでした。小さい頃の僕も随分、楽しみにしていたものです。
『帰ってくる予定が決まっているなら、早く教えてくれ。みんなが帰ってくるのを待っている時間も、大事な楽しみなのだから。』
父は「九州のばぁちゃんがそう言っていたんだよ」と説明してくれたけど、きっと今の父の本音でもあるんだろう。
ちょっと、ハッとさせられる言葉でした。
広い実家で独り暮らしをする父にとって、誰かが一緒にいる時間というのは本当に楽しい時間だと思う。
あと何日で来る。あと何日で楽しい時間になる。そうやって、指折り数えていた祖母の姿を懐かしそうに話す父は、いま自分自身がその状況に置かれていることを、祖母の思い出に乗せて僕らに話してくれている。
日本の(世界の?)全息子・全娘たちよ。
帰省の予定が決まったら、少しでも早く連絡をしなさい。
そして少しでも長く、「楽しみを心待ちにする楽しみ」という時間を、作ってあげなさい。
それも一つの、親孝行なんだろう。
たぶん。。笑
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